前日登った一切経山に続いて、今日は安達太良山へ登る。
高村光太郎の智恵子抄からの一節「ほんとの空が見たいといふ」で有名な山だ。紅葉の季節は観光客で賑わうう。
一度登ってみたいと思っていたが、ようやく機会が訪れた。しかも紅葉真っ盛りの季節にだ。
まずは奥岳登山口の「あだたら山ロープウェイ」に乗って、標高1350mの山頂駅へ。
少し標高が上がると、あたり一面の紅葉になった。黄赤系が多くて色が濃い！
山頂駅から少し歩くと、安達太良山 山頂が見渡せる薬師岳の展望台に出る。
「この上の空がほんとの空です 二本松市」
何というか、和風な色合いに感じます。
この光景を見ながら「ふえぇ〜」と何とも気の抜けた溜め息をついてしまったが、ほんとに錦よね。
ここから安達太良山に向けて歩き出すが、登山者の渋滞でなかなか先に進まない。平日でこんなに渋滞するとは思わなかった。
それでも開けた場所で振り向くと、素晴らしい色が続く。
渋滞でもこの中を歩けるのはいい気分であります。
ただ、道はあまり良くない。階段状に木材が組んであっても掘れちゃって、ミニハードルみたいになってる箇所も多い。土の地面で人も多いから掘れたり雨で流れたりして、整備が追いつかないのかもしれないな。
途中から渋滞も解消して、しばらくすると山頂が近くに見えてきた。
山頂はちょっとした岩場なので両手を使う。ストックも収納して慎重に登ろう。
攀じ登ったら安達太良山 登頂です。
向こうに磐梯山も見えた。
山頂からは尾根（牛の背）を矢筈森方面に進んで、船明神山まで足を伸ばそうと思っていたけれど、かなりの強風（耐風姿勢を取るぐらい）だったので断念。
強風の中「沼ノ平」の異星の様な絶景を拝んだら、峰の辻方面に一旦標高を下げる。
尾根から下がると風は殆ど吹いてない。暑いので上着を脱ぐくらいになった。
人のシルエットって、たまに白黒にしたくなるのよね。
峰の辻に着いた。ちょうどお昼なので昼食タイムにする。
さて下山だが、行きの渋滞や道の悪さを考えると、ロープウェイを使わずに下山したくなるが・・
でも往復券を買ってしまったので、大人しく安達太良山頂方面に登り返して往路で登った道に合流することにする。
この登りは人も少ないし、逆光でキラキラ光る草が綺麗でした。
この後合流して下山を開始したが、午後はもう渋滞は無かったので助かったよ。（登山渋滞の中を、下山で掻き分けてすれ違うのは嫌だもの）
下山後は岳温泉を通り、二本松へ戻って３泊目。
スーパーでお惣菜とビールを買ってホテルに戻ったら「今日はもう部屋から出ないぞ！」とビールの蓋を開ける。
翌日は帰宅するだけ。
帰りのルートは裏磐梯から南会津方面に抜けて、那須岳の近くを通って東北道へ向かう。途中まではのんびり下道を楽しみながら帰ろう。
途中「道の駅しもごう」で蕎麦とミニソースカツ丼を食べる。ちゃんと蕎麦湯も付きますよ。
美味しゅうございました。
お土産に会津の蕎麦を買って帰る。
移動２日と日帰り登山２回でかなり楽々スケジュール。夜も山の中だともっといいかもしれないが、無理せず気軽でとても充実した福島旅でした。
下道多めのドライブ＆宿泊＆登山は、旅感が増して楽しい。時間とお金の都合をつけて、もっといろんな場所に出かけてみたいと思うのであります。
