SUBARU CROSSTREK S:HEV

約7年間世話になったエスクードに別れを告げ、新たな相棒に スバル クロストレック S:HEV(ストロングハイブリッド)を選んだ。

グレードは Premium S:HEV EX で アイサイトX 搭載モデル。

1月中旬の発注から工場出荷まで約4ヶ月、そこから登録やディラーオプション装着などを経て更に2週間半といったところなので、おおよそ4.5〜5ヶ月弱かかった。先日発売された新型フォレスターのS:HEVは1年待ちらしいので、だいぶマシだと思っておこう。

かつての割と懐古趣味な自分を思うとハイブリッド車に乗る未来は想像つかなかったが、今回色々と検討していくうちに一人の自動車好き(仕事も趣味も自動車だった)としても、今時の技術を盛り込んだくるまに乗ってみたくなった。

あとね、「SUBARU」に乗りたくなったのですよ。

SUBARU に乗る

エスクードの乗り換えを考え始めた時から「次はスバルにしようかな」と何となく思っていたのだが、自分が元々マニアックな傾向だったり、現在の自分のアウトドア的な趣味嗜好を踏まえると、やっぱりスバルが一番相性がいいのではないか?と考えた。

スバルぐらいの会社規模だと、T社みたいにあっちもこっちも研究開発する余裕はないのでしょうが、その代わりにファンも大勢いる「水平対向エンジンとシンメトリカルAWD」というスバルの2大アイデンティティがある。それは内燃機関が続く限りは絶対に負けられない戦いというか、何らかの宿命を背負っているような感じが実にいいんだな。

古い話だがレオーネ4WD RX(NAでツインキャブの方ね)が1983年のサファリラリーで5位に入った時のプレイドライブ増刊号は今も持っている。(当時は中学生だったかな?)

安全への取り組みも中島飛行機時代から続くポリシーだというし、定評のある運転支援の実力には興味があった。また社名が人名でも古い社名の簡略版でもない自動車メーカーは、世界的にも意外と少ないんじゃなかろうか。

あとね、遠くない将来もう少し寒い地方に引っ越す予定があるのね。だから「今の俺にはスバルだ!」と思った次第です。

クロストレック S:HEV 選択の理由

最初は中古でレボーグの1.6ターボとかどうかな?と思ったのだけど、程々の未舗装路に行くつもりがあるわけで、やっぱり最低地上高は確保したい。ほらレボーグだとうっかりFrスポイラーとか付けちゃいそうじゃない? ニコニコで。でもそのうち下擦って泣くんだよ。インプレッサもそうなるよな。

「ラリー車買えばいいんじゃねえの?」一瞬そう思ったがそういう事じゃない。穏やかにロングツーリングも楽しみたいんだよ。デフをバキバキ鳴らしながら悦に浸っていたのはいつのことか?・・とか書きながら、もし2台買う財力があったらどうしよう?と考えている。危ない。

じゃあレイバックか? いや全く都会派ではない自分とイメージが合わないな。それに後席は滅多に人が乗らないから後席にコストはかけなくていいし、狭い所走るから車体も小さい方がいい。だからアウトバックやフォレスターでもない。つまりXVかクロストレックじゃん。(それでも車幅が1800mmあるから小さくないけどね)

検討していた時点(2024年の夏頃)では、クロストレックはマイルドハイブリッドしか無かったが、前モデルのXVからはシャシなどかなり進化しているようで、この内容なら新車で自由に仕様を選んだ方がいいかな?と思い始める。

たまたま10月に北海道に用事があり、こりゃちょうどいいやとクロストレックのレンタカーを借りてみた。

羊蹄山とレンタカーの CROSSTREK Touring AWD

レンタカーはベースグレードである Touring のAWDだ。すでにスタッドレスタイヤに交換されていたが、乗ってみたらハンドリングや各操作性が実に素直な車で、乗り心地もいい。CVTのフィーリングも好印象で、パドルシフトで擬似シフトダウンしてもエスクードの6AT(8速欲しい!)より断然スムーズに減速する。水平対向2リッターNA+マイルドハイブリッドの小さなモーターはそんなにパワー無いけど、かなりいい走りだった。

この時点でクロストレックに気持ちは固まり、あとはTouringで色んなオプション足すか、Limitedにするかカタログショッピングを始めていた。だがストロングハイブリッドの発表が近いとの噂がだんだん増えてきたんだよ。「ムムッ!これはどうなる? 落ち着いて発表を待とう」(この時点では買うのは2025年末を考えていた)

そして2024年12月。ついにストロングハイブリッドが発表された。水平対向2.5リッターNA+THS(トヨタ方式)をベースとしたシリーズパラレル方式のハイブリッドで高出力モータだ。上級グレードのEXにはアイサイトXも装備される。もちろんAWDで当然のようにプロペラシャフトの機械式。YouTubeを見る限りはかなり良さそうじゃない。

気持ちは固まった。もう購入ですよ、2025年末とか待ってられない。でも先行受注ではなく、正式なカタログとか出たら試乗もして決めましょう。

燃費は他社と比べると数値は見劣りするが、そもそも燃費重視ならT社に乗る。運転フィーリングならH社やM社も良さそうだ。だが己の趣味性と実益を兼ねるとそうではない。そうではなくて、今俺は「SUBARU」に乗りたいんだよ。

と師走に汗を滲ませたところで1月となり、いざディーラーへ。

オプションのサンルーフは付けた。プール付きの家は買えなくてもサンルーフ付きの車なら買える。いや旅のお供にサンルーフが欲しかったの。

100V電源も付けた。用途は決まってないが、いざという時に燃料が残っていれば家電も使えるし、もしかしたらリセールバリューもいいかもしれない。そうだ!小型冷蔵庫積んでノンアルコールビールを冷やしておくのはどうかな? 短時間の日帰り登山なら保冷剤も入れとけば下山後に冷たいの行けるんじゃないか?(流石に「登山中も冷やしといて」は無理だ)

ルーフレールは付けなかった。エスクードは最初から細いのがついていたが、全く使ってない。クロストレックはオプションで選べば立派なザ・ルーフレールが付くが、荷物スペースは室内空間で足りてるし、細かいところの洗車が面倒くさい。そもそもルーフに荷物を持ち上げたくないから僕には不要です。

ホイールは標準のグルグル回転デザインが好みじゃないので、STIの黒いホイール付けちゃった。自動車メーカー系スポーツブランドのホイールって初めてだ。(たぶんENKEI製だと思う)

将来の凍結防止剤対応も踏まえて、下回り防錆のためスリーラスター(クリアー)も依頼した。

試乗はしましたよ。でもね、すでに買う気満々だったし、街中周辺を少し走っただけだからあんまり覚えてないんだな。最初の走り出しで「ブレーキ強め?と思ったけど最初だけだな。慣れたら問題なし」とか、「トルクは十分あるね」とか。

よほど「アレっ?」て感触がない限りはOK!ですよ。どうせしばらく乗ったら何かしら気になる所は出てくると思ってるし、買いたくなった時が買う時!ということで。(お金が・・・)

ラゲッジやRrドアのステップには、山を模したテクスチャーが。どうやら上毛三山らしい。

諸々総合的に自分のニーズ考えたら、クロストレック S:HEVになったと言うわけなのです。

普通のHEVは新車登録前にエコカー減税終わっちゃったし、2.5リッターだから自動車税も高くなるし、その他気になる事はこれから出てくると思うが、現時点では「何でネーミングに:(コロン)を使ったんだ? H社でe:HEVという名ををすでに使ってるのに・・」とか、そのうち気にしなくなるかもしれない事ぐらいか。(外装にS:HEVと書いてあるわけじゃなく、貼ってあるのは「e-BOXER」のバッジです)

ただ車重はかなり重たくなった。このクラスのハイブリッドとしても重たい方で、1680kg(サンルーフ付き)だ。エスクードが1220kgだから460kgも重くなるので、どんなに足回りが良かったとしても重さは感じるだろう。マイルドハイブリッドの方が動きが軽快という声もあるが、それでも1600kgあるのでクロストレックはそもそも重い・・・・のだが、

早速乗ってみよう

ドライブで通った西伊豆スカイライン。後ろは達磨山

重いかなぁ?と思って乗ってみると、よく曲がるんだよこの車。ちょっとした峠道を走ってみたが、事前の想像よりワインディングの動きがいいではないか。重さは感じるがカタログ数値の印象ほどではない。

乗り心地はおおよそ悪くないが、荒れた路面だとけっこうゴツゴツ感があった。僕の今までの車暦の中では十分乗り心地いいけどね。 自分は同クラスの他車と乗り心地比較ができるほどの経験はないので、気になる方は試乗で段差のある道を走って確認してみてください。

モーターや2.5リッターエンジンのトルクがしっかりあって十分加速するし、実に素直に曲がるので まずは OK! OK!

元々FR育ちなので、後輪から押されたり駆動する感覚があるとなんだか落ち着く。上手に言葉にする語彙力はないが、カーブで旋回する感覚が自然に感じる。エスクードはAUTOモードでFFの車だったがSPORTモードで四駆に切り替えても同じように感触は好みに合ってくる。

S:HEVは燃費向上のために高速道路の直進時などで例外的にFFになる場面があるらしいが(IモードでDレンジ選択時)、車線変更レベルの少しの動きでも4輪駆動に戻る模様。基本AWD走行は譲れないだろうが、AWDであることが目的ではなく安定走行のための手段だと思うので、僕は電子制御が発達した現在では良いことだと思う。ソルテラのようなEV&AWDの開発を地道に進めていけば、いずれはRrにモーター積んでもプロペラシャフトと同様のフィーリングを持ったスバルらしい電子制御AWDも出来るのではなかろうか。

燃費は街中と山中をとりあえず750kmぐらい走ってみたが、17km/L台から18km/L ぐらいかな。当たり前だがアクセルを踏む量が多くなると燃費はみるみる悪化するので(どうしても最初は燃費を見ちゃうよね)、人によっては通常運転でもっと悪いかもしれない。まあ燃費に過度な期待はできないが、想定外に悪いということはなさそう。高速道路や短距離の繰り返しでどうなるか様子を見たい。

コーティングもやってみた

それからボディにコーティング(フレッシュキーパーと無塗装樹脂パーツキーパー)かけちゃいました。一般的にクロストレックは高級車に該当しないと思うが、自分史上最大の高価車ではある。

最初は「車なんて、そのうち傷つくもんだ。コーティングまでしなくてもいいだろう」と思っていたが、よくよく考えてみると今まで擦り傷程度は気にしない車か、色的に傷や汚れが目立たない車しか乗ってなかった。(今更ながら気がついた)

今回は興味が湧いたこともあるが、「濃い色の車はキズが目立地ますよ」と囁かれた事もあり、新車のうちにコーティングしてみることにした。もしかしたら凍結防止剤対策にもいいかもしれない(どの程度効果があるかは知りませんよ)。

目的としては艶を保ちたいというよりも、洗車が楽になり塗膜も保護されるというのを重視した。それでecoダイヤキーパーの5年耐久も考えたが、結局毎年メンテナンスをするなら効果が同系統のフレッシュキーパーを1年以上〜1.5年未満ぐらいで施工すれば、長い目で見ればコスト的にはいいかな?と思って依頼してみました。その後別にもういいやと気が変わったらやめればいいし、擦り傷どころかガリっとやってるかもしれないしね。

とにかく、やっと楽しみにしていた車が納車された。共に旅をするのが楽しみであります。

せっかくだから赤城山にも行こうかな。