パソコン関係のデータバックアップの話です。
現在の主な環境はM1 iMac(MacOS 15.5)に外付けハードディスクやSSDなど4台を繋いでメインの保存先にしている。いっぱい繋がっているのは、iMacの内蔵ストレージを256GBとケチった事もある。だって当時は「内蔵ストレージ増やすより、後から外付け買った方が安いからそれでいいじゃんっ!」て思ったんだもの・・今なら最低でも512GBにするな。あと、もう1台ノートのWindows機もあって、そこにも外付けHDDが付いている。
こうやって外付けモノが増えるとデスクまわりが煩雑になるが、既にあるんだから今更後悔してもしょうがない。
先に書きますが、今回の記事はそれら外付け諸々がすっきりシンプルにまとまる話題ではありません。NASの変更とバックアップ方法や、NASを使った外部からのアクセスについてです。
それらストレージ諸々のバックアップ先としてBUFFALO LS210D という小型のNASを使っていた。NASだと家庭内ネットワークでMacもWindowsもバックアップできるし、MacのTimeMachineにも対応しているので、設定してしまえば「ほったらかしバックアップ」も可能だ。(Windows側は気が向いたら手動で更新してました)
しかし、
最近LS210Dへのバックアップが不安定でエラーが出る様になってきたので、それを解決してやろうと「こうかな?こうかな?」とか色々やっているうちに、NAS内のフォルダに入れなくなっちゃった・・今思えば自爆だったと思う。もしかしたらLANの問題だったかもしれない。あぁ、あんなことしなければよかった。(あとでゲストで入れる様になったけど)
NASを Bee Station に買い替えた
LS210Dを買ってからまだ3年だが、今後のことを踏まえて新しく買い替える事にした。SMBのバージョンもSMB3の方がネットワークで安定するので推奨されているらしい。(LS210DはSMB2)
機種はAIに相談したりWebサイトやYouTube見たりして、Synologyの小型NAS BeeStation の購入を決断。もう少し大きい2ベイのNASも考えたが、現在のデータ量とデータ増加具合なら、コスト踏まえてBeeStationの4TBあれば当面は大丈夫と判断した。これで容量足りなくなったら、全体的なデータ管理の運用方法を見直そうと思う。
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BeeStationの設定は簡単そうで、そうでもなかったり・・
BeeStationが届いたらさっそく設定に入る。メインの保存先としてBeeStationを使うなら、製品マニュアルに従って設定すればなんとかなると思うが・・
バックアップメインだと、正直マニュアルはあまり参考にならない。(俺の読解力が落ちたのか?) 検索してこの様なQ&Aのリンクを見たりしてもいいが、AI(GeminiやCopilot)に聞きながら設定した方が話は早かった。
AIは物知りだなぁ・・間違えるけどね。それでも情報を追加しながらチャットを繰り返すと解決するんだもの。少し前までの「ググる」みたいにキーワード検索だと正解に辿り着くまで大変だけど、具体的な内容や個別の事情を口語で質問できるから回答が圧倒的に早い。間違えるけどね。(なんか変だな?と思ったら、違う方法で情報確認してツッコミ入れた方がいいです)

アイキャッチと上の画像はGoogle Geminiを使って生成した画像です。なかなか思ったようなイメージにするのは難しい。でも「こういう絵を作って!」とイメージを伝えると、こんな絵もすぐできてしまいます。繰り返しリクエストして、できるだけBeeStationのイメージに近づけたけど、これ以上は難しかった。(ブログで使うのにロゴや商標を入れない様にもリクエスト)
Mac TimeMachineのバックアップ先をBeeStationに設定
電源入れたりWebのポータルサイトに入ったり、この辺りの超初期設定は省きます。分からなかったらマニュアルで該当部分を探すよりAIに聞いた方が早い。(くどいかな?)
設定が進むと「ようこそ!」になって、BeeFilesとBeePhotosを選択する画面になるが、先にTimeMachineの設定をするので、ようこそ!画面は閉じていいです。
Webの システム設定 → 詳細設定 に進み、ローカルアカウント作成したり、SMB ServiceをONにしたりする。
ここからはMac側の設定に進む。システム設定 → 一般 → TimeMachine でバックアップディスクを追加。

TimeMachine “BeeStation.lokal”上 を選択。

名前とパスワードを入力。パスワードはBeeStationローカルアカウントと同じでいいです。

そうしたら下の画面が出るので、「バックアップを暗号化」ONとパスワードを入力。
ディスク使用率の制限ですが、BeeStationはデフォルトで自動的に2TB割り当てられて、増やす方はできないみたい。
ここで、Macの内蔵ストレージのみか、外付けHDD等もTimeMachineでバックアップするか、ディスク使用率の設定をどうするのか決めておく必要があります。
今回は外付けHDDやSSDをTimeMachineに含めません。せっかく外部からも参照できるNASなので、外付けHDDはTimeMachineと別で保存して、外出中でもファイルが見れる様にします。自分用のクラウドサービスみたいなもんですね。その辺は後述します。
ディスク使用率の制限「なし」だと約2TBになるが、内蔵ストレージが256GBしかない僕は「カスタム」で500GBにしました。
作業頻度の高いファイルは内蔵ストレージに保存してないので、過去の履歴はそんなに多くなくても大丈夫。万が一の時に直近のデータが復旧できればOKなのですが、一応容量2倍ぐらいは確保しました。

実は最初うっかりディスク使用率の制限「なし」で設定してしまい、結局最初からやり直した。やり直すのも一旦「バックアップ先を解除」して「既存のバックアップを消去」しないと上の画面に戻ってこれないので要注意。
これでBeeStationにTimeMachineでのバックアップが始まる。
外付けHDDをTimeMachineから除外するなら、除外設定に含まれている事を確認
外付けHDDをTimeMachineから除外する場合は、TimeMachine設定の画面でオプションに入り「バックアップ対象から除外」に外付けHDDやSSDが含まれている事を確認してください。
ついでにバックアップ頻度も確認するといいでしょう。僕は1日1回にしてます。
外付けHDDをTimeMachineに含める場合は、除外設定から外す
外付けHDDをTimeMachineに含める場合は上記と逆に、オプションの「バックアップ対象から除外」から外してください。
リストから外すことで外付けHDDもTimeMachine経由でバックアップされます。ちなみにHDDやSSDのフォーマットは「Mac OS拡張(ジャーナリング)」か「APFS」が適しています。
LS210Dの時は、Macの外付けHDDやSSDは全てTimeMachine経由でバックアップしてました。外からアクセスできるNASの利点は使っていませんが、Windows側も含めて自宅のネットワーク内でまとめて1台でバックアップできれば良しとしていましたので。
外付けHDDをBeeStationにバックアップする 【BeeFiles】
次は外付けHDDやSSDを丸ごとBeeStationにバックアップしていく。MacでもWindowsでもやり方は同じです。
設定は「デスクトップ用BeeStation」アプリを使うので、 BeeStation for Desktopをダウンロードする。
「マイ コンピューター」 から 「フォルダを選択する」 に進むと、BeeFilesとBeePhotos を選択する画面になるので、「BeeFiles」 を選択。
※画面の左に「BeeFiles」その下に「マイ コンピュータ」と並びますが、今回ご紹介する外付けHDDを丸ごとバックアップするには「マイ コンピュータ」から入ります。

次に 「BeeFiles にバックアップ」 を選択。
※ここで「BeeFiles で同期」を選択するとMac内にファイルを作ってしまう様で、内蔵ストレージ容量も消費してしまうので今回は選択しない。

次にバックアップする外付けHDDやSSDを選択します。
「コンピュータ上で」の下にツリーが出てますから、「Volumes」を展開します。
すると外付けHDDなどストレージが出てきますので選択します。
選択するとバックアップが始まるので、複数ある場合はまず容量の少ない方で一つ選択して、様子を見るのがいいと思います。初回のバックアップはここから完了するまで長いですから。

これで、外付けHDDが丸ごとバックアップできて、元データに変更があると自動で更新されます。
これまでの説明のみを実施した場合は、Webポータルサイトの「マイ ファイル」が空白のままです。そこは個別に選択したファイルを保存するのに使うといいでしょう。
HDDやSSDを丸ごとバックアップするのではなく、個別にファイルを選んで保存する場合の説明は省きますが、単なる保存と同期では方法が異なりますので注意してください。たぶん誰か他の方のBlogなどで使い方の紹介記事があるんじゃないかな?
外出先やモバイル機器からBeeStationに保存したファイルを見る
これまでの作業で外付けHDDはBeeStationのBeeFilesを使ってバックアップしてきました。これで外出先からでもBeeStationにアクセスして、写真やドキュメントなどのファイルを見ることが可能になります。
方法はパソコンならWebポータルサイトやデスクトップアプリからアクセスすればいいし、スマートフォンやタブレットなら専用アプリをインストールすれば見る事ができます。特に難しい設定はありません。必要なら家族や知人と共有設定もできます。
ただスマートフォンは紛失や外出先でのセキュリティが心配になるので、画面だけでなくアプリ単独でも開くのに顔認証や指紋認証を設定しました(iPhoneやiPad)。 Andoroidならアプリロックが該当しますかね。
MacのTimeMachineは、MacユーザーがMac間でデータを移行したり特定のファイルを復元したりするための便利なツールですが、普段の閲覧には向いていません。これがバックアップ方法を分けた理由です。
BeePhotosについて
BeePhotosの主な役割として、スマートフォンやタブレットの写真をBeeStationにバックアップすることで、デバイスのストレージ容量や iCloud, GooglePhotoの容量も節約する事にあります。
場所のメタデータがあれば撮影された場所に基づいて整理されるし、撮影日時順に写真を閲覧できます。また写真に写っている人物ごとに写真を整理したり、友人・知人と共有することも可能です。
BeeFilesに写真を保存している場合でも、そこから必要な写真をBeePhotosにコピーして使う事もできますが、方法によってはBeeStation内に二重にファイルを作ってしまうかもしれないので要注意。
写真だけのHDDやフォルダであれば、最初からBeePhots側に保存した方が手間がかからないでしょう。
そうなると、写真データはBeeStationを(バックアップ先ではなく)主な保存先にしたい人の方がBeePhotosを活用するのに向いていると思いました。スマートフォンで撮る写真が大量にあって、クラウドサービスのサブスク費用を抑えたい人にはいいですよね。あとはどこまでバックアップを考えるかですけど。
僕は今の所 BeePhotosをスルーします
僕の場合はどうするか? 今の所 BeePhotosは使わないつもりです。
まず全ての写真データは外付けHDDからBeeFilesに入っている。そこには.jpgデータもRAWデータも入っているし、同じような連続写真や基本は見ないボツ写真も入っている。数万枚単位で・・
なので、わざわざBeePhotosに入れようとすると使う写真を選ぶ事になり、膨大な時間を使う事になる。もしかすると一度の大量の写真をBeePhotosに反映させるとBeeStationの負荷も大変な状態になるかもしれない。試しに写真10枚くらいBeePhotosに入れてみましたが「これは・・う〜ん、やめておこう・・」というのが正直なところ。 つまり面倒臭い。
BeePhotosは写真ビューワーとしてはいいと思うのですが、BeeStation内の写真を見るのであれば、BeeFilesからでも見れますから。日付と撮影場所をフォルダ名にしているので、目的の写真を探すのも苦労しないし。
では撮った写真をどうやって見ているか?
あくまでも僕の運用ですので、正解は皆さん各々にあるという前提で。
まずiPhone含めてカメラで撮った写真は全て外付けHDDに入れて、Adobe lightroom Classicで管理しRAW現像や色調整しています。
そこで選んだ写真を 画質60 長辺3000pixel でファイルサイズの容量を抑えて書き出して、Apple純正の写真アプリにアップロードします。Mac, iPad, iPohoneを使ってると、純正アプリが最もスムーズだし勝手に連携してくれるので楽なんですよ。ただし、iCloudの容量は50GBまでにしているので、容量圧迫したら古い写真から削除します。
もう一つはAmazon Photosにもアップロードしています。Amazon Prime会員なら無料で容量制限なしなので(動画のみ制限あり)、全部じゃないけど古い写真も入ってる。ここはサブのバックアップ的な意味も含めて使っています。ビューワーとしても使えるので、古い写真はこれで見る事もあります。
ただAmazon Photosはいつ有料化されるか分からないし、Amazonの業績次第ではサービス停止の可能性も否定出来ないので、今回の様に元データさえしっかりバックアップしておけば、Amazon Photosは最悪丸ごとデータ消えてもいいと思って使っています。
それならBeeFilesの写真をいつ見るのかというと、元データでしか見れない写真を外出先で見たくなった時や、Apple純正写真アプリやAmazon Photosと比べて ネットがスムーズで速く見れるのはどっちか?みたいな場面かと思っています。
おわりに
初めはSynology DS223などもう少し容量があって高機能なNASを検討していたが、それなりに高価なので躊躇していた。
DS223だと今の自分にはオーバースペックだしHDDにも寿命があるわけで、交換時期を迎えたり保存容量が不足してきら、その時に最新機種を導入するのでもいいかな?と思って、今回はBeeStationを導入しました。
外付けHDDなどのストレージも買い足しを繰り返してるうちに増えすぎたので、徐々に数を縮小したいと思っています。これらのうちどれか壊れたら、その時にまた次の作戦を考えたいですね。次はMac Book Air+外部モニターもいいかな?と思っているので、そうなると尚更に外付け何某でケーブル接続が多いのは嫌だし。
ちなみに冒頭でLS210Dのフォルダに入れなくなったと書きましたが、あれこれやってTimeMachineのバックアップ先を解除して、名前やパスワードまで変更して仕切り直そうと思って進めてたら、何か間違えたらしくて入れなくなっちゃった。だからLS210Dの問題以前に自らの操作で自爆したのです。
諸々の設定を初期化してから復旧すれば復活できた可能性もあるのですが、もう新しくする方向に気が向いていた。その時はもう脳が焼かれていたのかもしれない。でも新しいのはいいね。UIもモダンで気分も一新です。
そういえば、天気のいいうちに何処かに出かけようと思っていたのに・・バックアップ作業とこの記事書くのに集中してたら台風も来ちゃったし、すっかり出かけるきっかけを逃してしまったよ。